兄さん「よく来たな。そこに座れ。そう、その魔法陣の中心だ。この鏡を首にかけて。重い? すぐ気にならなくなるから心配いらない」 兄さん「この格好か? これが普段着なのだ。一番落ち着く」 兄さん「獣の唸り声? いや、これはばっくぐらうんどみg……(舌を噛む)」 兄さん「……びーじーえむというやつだ。気にしなくていい」 兄さん「緊張しているようだから、これを飲め。気分が良くなる」 兄さん「色がおかしい? そうか? 弟たちと同じことを言うのだな……私は特におかしな色とは思わないのだが」 兄さん「父より受け継いだ伝統の製法でブレンドし淹れた茶だ。これが今の私を支えているといってもいい」 兄さん「苦い? 大丈夫だ、すぐに慣れる」 兄さん「……ほら、美味くなってきただろう。眠い? それでいい、緊張がほぐれた証拠だ」 兄さん「……次に目が覚めたときには、悩みも何もかも忘れているだろう。ゆっくり眠るといい……」 |
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